静岡県島田市にあるふじのくに茶の都ミュージアムへ行ってきました!
訪問時期は2020年9月。全体的に広々としているので子供連れでしたがゆっくり楽しむことができました。
お茶にまつわる常設展示が充実!
ふじのくに茶の都ミュージアムはお茶をテーマにした博物館。豊富な展示物と丁寧な解説を通じて、お茶の起源や歴史、文化から製造方法にいたるまで幅広く理解することができます。
常設展示のはじまりは中国雲南省の茶樹王から。茶樹はもちろんレプリカなのですが遠目には一瞬本物の木かと思うほどリアルな作りで迫力があります。
世界のお茶
第一部のテーマは「世界のお茶」。茶葉の植物としての特徴から製造方法によるお茶の分類まで、日本茶、中国茶、紅茶の種類と違いが体系的に分かるようになっています。
大葉種と小葉種のサイズ見本も。大葉種ってほんとに大きい…
実物の茶葉を見比べるのも楽しいです。
個人的にツボだったのが、上海豫園にある茶館「湖心亭」とチベット族の住宅を復元したもの。
とてもリアルな造りで、中に入ると現地へ旅行したような気分を味わうことができます。ミュージアム屈指の映えスポットです。
日本のお茶の幕開け
第二部のテーマは「日本のお茶の幕開け」。日本においてお茶がどのように発展し、人々の生活に浸透していったのか、その歴史がまとめられています。
茶の都しずおかのあゆみ
第三部のテーマは「茶の都しずおかのあゆみ」。静岡での製茶の歴史が分かります。特に面白いのが昭和30年代ごろの製茶場を再現した展示。木造のレトロな揉捻機が動く様子がかわいい!
茶の都しずおかの誇り
静岡は日本を代表するお茶どころ。生産量は全国の約4割、出荷額は約6割にもおよびます。第四部ではそんな魅力あふれる静岡茶について、県内各地の銘茶や栽培・製造方法の工夫について理解を深めることができます。
お茶の新時代
最後はお茶の健康効果やお茶を使った新製品の紹介です。注目は自分の身体の悩みに合ったお茶をアドバイスしてくれるお茶診断。モニターに自分の顔写真を映した状態で診断してくれるのがシュール。
和菓子も一緒に!和室で茶道体験
ふじのくに茶の都ミュージアムのもう一つの見どころが本格的な庭園と茶室。茶人としても有名な小堀遠州が営んだ建築を史実に基づき再現したもので、彼が好んだ「綺麗さび」の世界観を楽しむことができます。
そしてこの広い茶室で茶道体験ができるのです。なんという贅沢!
茶道体験は1回500円で各回先着5名まで。1時間に2~3回開催しているので好きなタイミングで体験できます。
茶室の入り口でチケットを購入すると、小堀遠州ゆかりの建築についての説明を聞きながら中を見学することができます。
そしてメインの茶道体験。和服を着たお茶の先生がおいしいお抹茶でもてなしてくださいます。
おいしい和菓子も一緒に。得した気分!
カフェで日本茶3種類飲み比べ!
ふじのくに茶の都ミュージアムでは、敷地内に併設されているカフェレストランで日本茶の飲み比べ体験もできます。
内容は日替わりで3種類。きちんと急須で淹れたお茶を飲み比べできる本格仕様!お茶毎の淹れ方も店員さんに説明してもらえるので安心です。
私が体験したのはつゆひかり、花ここち、玉露。
中でも特に面白いと思ったのは花ここちです。なんと萎凋をして香りを引き立てているお茶なんだとか!一般的な煎茶では感じることのない、独特なふわっとした香りが楽しめました。
景色を眺めながらゆっくり味わうお茶は格別!
ついつい長居したくなります
お茶の後にランチもいただきました。オススメは抹茶を練り込んだ蕎麦をつかった「茶蕎麦カルボナーラ」。パスタ風の味わいがおいしかったです!
カフェレストランの営業時間は11:00から14:00まで(ラストオーダー13:30)と短いので要注意!!
静岡茶ティーバッグ12種セット
ミュージアムショップではお茶にまつわる幅広い商品が販売されています。
全部買いたくなる衝動との闘い!
見ているだけでも楽しい!
中でもオススメなのが、静岡茶を産地別に味わえるティーバッグセット「静岡茶辞典」!ふじのくに茶の都ミュージアム謹製ということで他では手に入らない一品です。
辞典をイメージしたパッケージの中にはなんと12種類ものティーバッグが!静岡の中にもこれほど多くの産地茶があったんですね…!
ティーバッグだから手軽に飲めるのもポイント高い!産地ごとの違いを飲み比べる自分用に買ってもよし、ばらまき用のお土産として買ってもよし。おすすめです。
開館時間と交通アクセス
ふじのくに茶の都ミュージアムの開館時間と交通アクセスです。火曜日が休館日なのでご注意を。
- 所在地: 〒428-0034 静岡県島田市金谷富士見町3053-2
- 開館時間: 9:00 – 17:00(入館は16:30まで)
- 観覧料:個人300円、団体200円 ※大学生以下、70歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料
- 休館日:火曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始
- 電話:0547-46-5588
- 公式サイト: https://tea-museum.jp/
観覧料300円は安い!抹茶挽きやブレンド茶など各種体験講座は別料金になります。
ふじのくに茶の都ミュージアムへの交通アクセス
- 電車の場合
JR金谷駅からの距離は約2km、タクシーで約5分(徒歩の場合は約25)
- バスの場合
・「相良営業所方面行き」または「静波海岸入り口方面行き」に乗り「二軒家原」で下車、バス停から徒歩3分
・「菊川神谷白(循環)」に乗り「ふじのくに茶の実訳ミュージアム」で下車、バス停から徒歩1分
- 車の場合
・新東名高速道路 島田金谷ICから約13分
・東名高速道路 相良牧之原ICから約10分
・国道1号線 大代ICから約10分
・駐車場は無料(乗用車80台、大型バス4台)