体験記・レポ黒茶 中国茶飲み比べ黒茶熟茶生茶チーズケーキマリアージュ

黒茶とチーズケーキの相性を比較してみた

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チーズケーキといえば紅茶と合わせるのが一般的だと思いますが、黒茶もかなり多様なマリアージュを楽しめます。

茶禅草堂さん主催(2018年)の4種類のチーズケーキと5種類の黒茶を飲み比べるという企画のレポートです。

4種類のチーズケーキ

(1)ヨハン<ニューヨークスタイル>

ヨハン<ニューヨークスタイル> チーズケーキ 

甘すぎず食べやすい。好き。定期的に食べれる。本店は中目黒ですがケーキはお取り寄せできるそうです。

(2)タント・マリー<カマンベール>

タント・マリー<カマンベール> チーズケーキ

酸味強い。チーズ感がすごい。チーズ好きさんはドンピシャ喜ぶ。湯島が本店。丸の内、銀座にも店舗あり。

(3)レゾルカ<ゴルゴンゾーラ>

レゾルカ<ゴルゴンゾーラ> チーズケーキ

甘さ控えめで食感はややもそもそ。ブルーチーズ系好きにはたまらないやつです。別添えのはちみつをかけて味の変化も楽しめます。

(4)アンリ・シャルパンティエ<ベイクドチーズとレアチーズのWチーズケーキ!>

アンリ・シャルパンティエ<ベイクドチーズとレアチーズのWチーズケーキ!>  チーズケーキ

ふわふわで甘くてクリーミー。チーズケーキとしての贅沢感はピカイチ!!

チーズケーキ4種類とも全て良かったのですが個人的に一番好きだったのは(1)ヨハンのNYスタイルです。飽きずに食べれる。もう一口欲しくなる。

5種類の黒茶

普洱茶は製法の違いによって「熟茶」と「生茶」に分けられます。

詳しくはこちらにもまとめていますが、味のイメージはざっくり以下の通りです。異論は認めます。

  • 熟茶:まったり系(例)赤ワイン、紅茶のようなイメージ

  • 生茶:さっぱり系(例)白ワイン、緑茶のようなイメージ

(A)柑普洱茶(熟茶)

外側の皮も一緒に。ほのかに柑橘の酸味を感じる。でも、飲んでみるとややざらつきがあって厚みや奥行きも弱い。お茶単体として飲むなら物足りない感じ(正直私の好みではない)。

柑普洱茶(熟茶) 黒茶 中国茶

(B)普洱生茶(2010年)

まだ緑茶感が残ってるようなちょっとツンとしたところがあるけど、透明感とツヤがあってドンピシャ私好み。

普洱生茶(2010年) 黒茶 中国茶

(C)1990年代の普洱生茶

土っぽいというか蔵に入った時のような埃っぽい香りはいかにも。でも口当たりはなめらかで身体がじんわりあったかくなるような優しい印象。

1990年代の普洱生茶 黒茶 中国茶

(D)六堡茶(2007年)

およそ10年前のお茶。熟茶っぽい感じ。軽やかなのにコクがある!!心なしか竹っぽい香り。無難で飲みやすい。

六堡茶(2007年) 黒茶 中国茶

(E)50年モノのヴィンテージ普洱生茶

普洱茶らしいゴボウのような香り。でもくさみはなく、まあるくて、なめらかでとろみがあって、奥深い。

(E)50年モノのヴィンテージ普洱生茶 黒茶 中国茶

マリアージュの効果

一口にマリアージュと言ってもその効果はいろいろありますが、中でも私が個人的に感じるマリアージュの効果はこんなところです。

良い効果⇒ ①相乗効果系(お互い高め合う) ②相殺系(打ち消す)

悪い効果⇒ 味と味が溶け合わずバラバラな感じ

マリアージュの相性一覧

実際に4種類のチーズケーキと5種類の黒茶を比べてみた結果を表にまとめてみました。

結果はこんな感じです!

赤文字⇒◎良き!
青文字⇒×微妙…
(A)
柑普洱茶
(熟茶)
(B)
普洱生茶
2010年
(C)
1990年代
普洱生茶
(D)
六堡茶
2007年
(E)
50年モノ
普洱生茶
(1)ヨハン
NYスタイル
柑橘系タルトの
ような味に変化
ケーキの味
を打ち消す
チーズの味を
まろやかに
溶かす
うまく
溶け合う
なんとも
いえない
(2)
タント・マリー
カマンベール
アールグレイ
のような
華やかな変化
お茶が勝つなんとも
いえない
なんとも
いえない
うまく
溶け合う
(3)レゾルカ
ゴルゴンゾーラ
お茶が勝つケーキの味
が消え去る
イイ感じに
溶け合う
もったりするもったりして
味がバラバラ
(4)
アンリ・C
Wチーズ
なんとも
いえない
スーッと
打ち消す
酸味が
際立った後
スーッと消える
うまく
溶け合う
クリームの
もったり感
が残る

同じチーズケーキでも、ものによってはお茶との相性の良し悪しが激しく分かれました。

特に(3)レゾルカのゴルゴンゾーラは合う合わないがはっきり!ケーキ自体の味が個性的だと難しいのかもしれませんね。

黒茶の特性まとめ

  • (A)柑普洱茶(熟茶)⇒お茶単体で飲むのは微妙だけど、柑橘がいい仕事する!素晴らしい相乗効果を引き出す!
  • (B)普洱生茶(2010年)⇒生茶の、どんな味だろうとすべてを打ち消していくぶれないスタンス好き。
  • (C)1990年代の普洱生茶 ⇒チーズの味とよく溶け合う。味わいの変化も楽しめる。総合的に一番いいかも。
  • (D)六堡茶(2007年)⇒良くも悪くも無難。優等生だけどコンテストでは優勝できない感じ。
  • (E)50年モノの普洱生茶 ⇒意外と合わなかった。お茶そのものが完成されていて美味しいならそれは単体で飲むべきという教訓なのかも。

感想

マリアージュはパズルみたいな凸凹のピースとピースの組み合わせでプラスαの効果を引き起こすものだと感じました。

(A)柑普洱茶のような、お茶そのものの味はイマイチと感じるもの(味のバランスが悪い偏った形のピース)は、他の味と併せると思いがけず良い相乗効果を引き出してくれるというのが新しい発見でした。

一方で、(E)50年モノ普洱生茶のようなお茶単体で味が完成されている凸凹の無いピースは他の味と組み合わせるのは難しいのかもしれません。

今度はチョコとの食べ合わせもチャレンジしてみたい!

あとはチーズケーキじゃなくて、チーズでも試してみたい。チーズの沼も深そうだ・・・

この記事を書いた人
ゆえじ ちゃんこ

中国茶ナビゲーター
中国茶&台湾茶の楽しさや知識・情報をまとめてます。
生涯淹れ手。
福建、香港、日本を拠点においしいお茶のいれかた研究中。
茶藝パフォーマンスもやります!
中級茶藝師。東洋食薬ライセンス1級。

中国茶が好きです!
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金持ち華人の家に嫁いでニート主婦になった純日本人です。ライブドア公式絵日記ブログ「中国でブルジョワ華人の妻してます」を運営中。

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