Q: 茶葉を冷蔵庫で保管しても大丈夫?
A:冷蔵庫での保管は湿気と異臭に注意!
食品保存の三大原則
茶葉に限らずどんな食品も、保存をする際は温度、空気、光の管理が重要です。
食品保存の三大原則
- 温度を下げる:微生物の繁殖を防ぐ
- 空気を遮断する:酸化、着香を防ぐ
- 光を遮断する:変色、変質を防ぐ
つまり、この三大原則にのっとるならば、茶葉を密封容器に入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存するのが最も効果的と言えます。
ただし、茶葉に関していえば、冷蔵庫で保存するにはいくつか気を付けるべきポイントがあります。
茶葉を冷蔵庫で保管する際の注意点
確かに冷蔵庫や冷凍庫での保存は効果的ですが、実践するにはいくつか注意が必要です。
湿気
茶葉は湿気を吸収しやすい性質があります。
そのため、冷蔵庫から取り出した後すぐに開封すると、空気中の湿気を一気に吸収し、茶葉の水分含有量は7~8%まで上昇してしまいます。(理想は3~4%)
茶葉の水分量が多い状態では味や香りが劣化しやすくなります。
異臭の着香
また、茶葉はにおいを吸収しやすい性質もあります。
たとえば冷蔵庫の中でもキムチの隣に茶葉を置いておくと茶葉はキムチのにおいを吸収してしまい、本来の香りが楽しめなくなってしまいます。
冷蔵庫での効果的な保存方法
茶葉を冷蔵庫で保管する際は、湿気や着香に注意が必要です。具体的には以下の手順で管理するのが望ましいでしょう。
- 茶葉を小分けにして密封保存
- 冷蔵庫の、においの強いものが無い場所に保管する
- 使う分だけ冷蔵庫(冷凍庫)から取り出す
- 取り出した茶葉はしばらく時間を置き、常温に戻してから開封する ※保存容器の周りにつく水滴が自然に蒸発するまで
特に冷蔵庫から取り出してから常温に戻すのが重要
無理に冷蔵庫へ入れなくてもいい
茶葉を冷蔵庫で保管する際の注意点を紹介してきました。しかし管理には手間や時間がかかるため実践するのは難しいかもしれません。特に、異臭を避けるためには茶葉専用の冷蔵庫を使うのが理想的ですが、一般的な家庭では難しいと思います。
茶葉はしっかり密封して直射日光の当たらない冷暗所に保管すれば常温保存が可能です。
一度開封した茶葉は無理に冷蔵庫へ入れて長期保存するのではなく、常温保存で鮮度が落ちる前に早く飲み切るのが一番!というのが私個人の見解です。
開封済みの茶葉は夏場は半月、冬場は1か月ほどで飲み切るのが理想