Q: カテキンとタンニンって似てるけど違うの?
A:ほぼ同じと考えてOK。
厳密に言うと、タンニン>カテキン
タンニンとカテキンはよく混同されますが、どちらもポリフェノールの一種で、実質同じと考えても問題ありません。厳密に言うと以下のような違いがあります。
- タンニン:ポリフェノールの一部。代表的なものは紅茶に含まれるテアフラビンなど。お茶のタンニンの大部分は緑茶に多く含まれるカテキン類。
- カテキン:タンニンの一部。主に緑茶に含まれる。
タンニンとカテキンの効能はほぼ同じで、抗酸化作用や抗ガン作用、殺菌効果など。タンニンには下痢止めの効果もあります。
タンニンは渋味成分として古くから知られており、お茶の渋味=タンニンと考えられていました。一方のカテキン類は20世紀以降の科学的な検証によって一定の化学構造として発見された成分です。その後さらなる検証を経て、タンニンの大部分がカテキン類で構成されていると判明され、タンニンとカテキンの関係性が明確になりました。
カテキンの種類と特徴
お茶に含まれるカテキン類をさらに分類すると4種類に分けられます。
1.エピカテキン(EC) 2.エピガロカテキン(EGC) | 遊離型カテキン | 苦味 |
3.エピカテキンガレート(ECg) 4.エピガロカテキンガレート(EGCg) | エステル型カテキン | 渋味、苦味 |
- 遊離型カテキン:苦味。渋味はほとんどなく比較的おだやかな味。後味には甘味。
- エステル型カテキン:比較的刺激の強い渋味と苦味。後味はほとんど残らない。
カテキン類は高温でよく抽出されます。一方で低い温度の冷水には溶けだしにくいため、冷茶にすると苦味や渋味は感じにくく、甘味や旨味が強調された味わいになります。