2019年4月某日、聘珍楼の薬膳セミナー「貴養春祥」に参加してきました!
春という季節をどう乗り切るか、養生方法の座学の後に美味しい薬膳料理を楽しむという贅沢な時間( *´艸`)セミナーの内容と料理について備忘録的にまとめておきます。
料理がとにかく美味しかった!
ビバ聘珍楼!!!
聘珍楼の薬膳セミナー、参加費用と時間
聘珍楼は薬膳を重視していて、季節ごとのアンチエイジング薬膳料理を提供していたり、今回私が参加したようなセミナーを開催しています。
- セミナー開催時期:年4回(春4月、夏7月、秋10月、冬1月)
- 所要時間:約120~150分(セミナー60分、食事60~90分)
- 参加費用:12,000円(税込)
春という季節の特徴
春は二十四節気でいうと、立春から穀雨まで。気温の上昇と共に陽気も増し、地に眠っていた虫や動物が目覚め、草木が芽生える季節。
春の養生ポイント
春は特に肝を養う食事で気の巡りを安定させることが大事であるそうです。
■「利気」:気を巡らせる食材
柑橘類、ジャスミン、ミント、レモングラス、紫蘇、わさび、生姜、玉ねぎ、ネギ、春菊など
■「清肝」:肝の熱を冷やす
セロリ、パパイヤ、イチゴ、ミント など
■「平肝」:肝気の過剰な上昇を予防
クラゲ、セロリ、菊花、貝類 など
■「補血」:肝血を蓄える
ほうれん草、小松菜、ニンジン、レバー、いか、タコ、牡蠣、まぐろ、鶏卵、黒ゴマ、黒豆 など
■「健脾」:脾の機能を高め、肝の影響を受けない土台作り
穀物類、豆類、甘みのある野菜(さつまいも、かぼちゃなど) など
聘珍楼の絶品薬膳料理!
花緑博士茶(かろくるいぼすちゃ)
聘珍楼特製の薬膳茶!
抗酸化作用の高いグリーンルイボスティーをベースに、気を巡らせる柑橘やジャスミンの香りをプラス。山査子(さんざし)も入ってる!すっきりまとまりのある味わいで抵抗なくすいすい飲めます。
日常のがぶ飲み茶になる!
鮮元貝滑(活ホタテ貝、クラゲ、アスパラ、大根、芹の和え物)
肝を養うクラゲ、潤す働きのあるホタテがメイン。気を巡らせる香り高い野菜と一緒に。全体的にさっぱりしていて美味しかったです。
水魚燉排翅(フカヒレ、スッポン、鮫コラーゲンの壺蒸しスープ)
※燉(炖/dùn)は煮込む、という意味の中国語
滋養強壮と血流促進効果に優れたスッポンをメインに。肝を養う様々な素材がたっぷり。
これがものすごく美味しかった!
スープの味付けは食材の出汁だけ、調味料は一切使っていないという。それなのに奥行きと立体感のある複雑な味わい。すごいよ聘珍楼。
中国でスッポンは散々食べてきましたが、このスッポンは一番おいしかったです。野性味が抑えられてて、とっても上品!!さすが聘珍楼!
紹興陳皮蒸鮮鮑(アワビの紹興酒、陳皮生姜蒸し)
まるごとアワビ\(^o^)/
薬膳ではアワビは感を養い血を補う「養血柔肝」の最上食材。ほんのり甘くまろやかなソース、生姜と陳皮でスッキリ感もあって食べやすかったです。
柚皮扣花菇(花椎茸、晩白柚の煮込み)
柑橘類の中では最も大きい晩白柚(ばんぺいゆ)の白く分厚い内果皮の部分をじっくり煮込んだ料理。晩白柚の皮も花椎茸も肝に働きかける作用がある食材。果物の皮とは思えない不思議な食感でした。
櫻蝦月桃粽(桜エビ、アサリ入りちまき、月桃の香り)
通常は笹の葉で包むちまきを、今回はショウガ科の月桃の葉で包み蒸しあげたとのこと。
平肝作用のあるアサリをはじめ、桜エビ、そらまめなど春の素材がいっぱい!油っこくなくて食べやすい!
デザート
デザートは2品。
鮮果茉莉啫喱(彩りフルーツのジャスミンジュレ)
ジャスミンジュレが涼やかで夏みたいな爽やかさ!! 果物、花、ミント・・・ととにかく香りを楽しむ一品という感じ。
※啫喱(zhělí)中国語でゼリーのこと。果凍(guǒdòng)ともいう。
デザートもう一品は福至蛋撻(フォーチュン・エッグタルト)サクサクのパイにふわふわとろとろの玉子ーー!!!名物スイーツですね。
最後に
セミナーで理解を深めた後にいただく絶品薬膳料理。何も知らずに食べるよりも、そのありがたみが十分に身体に染み渡るような気がしました。これは本当に贅沢!
でもすごく勉強になったし1年を通じて参加してみたいと思ったセミナーでした!
セミナーのタイミングで帰国したいくらい(笑)
↑聘珍楼のレシピは間違いない・・・!!