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七草粥はからだにいいの?薬膳的に分析してみた

この記事は約6分で読めます。

1月7日は五節句のひとつ「人日(じんじつ)の節句」で、七草粥を食べる日です。

七草粥はからだにいいの?

伝統だから…と、なにげなく食べていた七草粥、実は薬膳的視点でみるとおもに4つの効果が期待できます。

七草粥の薬膳的効能
  • 胃のはたらきを高め消化吸収をうながす
  • からだの余分な熱を取り除く
  • 水分代謝を促し、むくみを改善
  • せき、たん、のどの腫れを緩和

そうは言っても

七草粥ってまずいイメージが

あるんだけど…

薬膳的トッピングで

簡単にアレンジできます!

この記事では七草粥の薬膳的効能について、五性や五味なども含め詳しく解説していきます。

からだに嬉しい効果が期待できる薬膳アレンジもあわせて紹介するので、ぜひ試してみてください。

五性と五味の違いは?薬膳を実践するポイント解説はこちら

七草粥とは?

七草粥とは、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に食べる日本の伝統料理のことです。新年の若草から生命力をいただき、無病息災を願います。

この時期に七草粥を食べることで、正月の豪華な料理で疲れた胃を回復させる効果も期待できます。

日本人は昔から

お正月明けのこの時期は

食べすぎで胃が

疲れていたのかな(笑)

七草粥につかわれるメイン材料「春の七草」はこちら。それぞれ縁起のいい意味もあります。

  1. すずしろ(大根):汚れのない純白さ
  2. すずな(かぶ):神様を呼ぶ鈴
  3. せり:競り勝つ
  4. なずな:汚れをなでてはらう
  5. はこべら:繁栄がはびこる
  6. ごぎょう(ははこぐさ):仏の体
  7. ほとけのざ(こおにたびらこ):仏の安座

大根やかぶなど身近な野菜もあるものの、中には普段みかけることのない野草も…。

材料をすべてそろえて作るのはハードルが高そうですが、最近では「七草粥セット」なるものがスーパーでも手軽に入手できるので気になる方はぜひお試しを。

作り方は簡単。

  1. 生の七草はサッと30秒ほどゆでて1cmほどの長さに細かく切ります
  2. 鍋にごはんと水を入れて好みの柔らかさでお粥を作ります
  3. 鍋に七草を入れてひと煮立ちさせたら塩で味を整えてできあがり

昆布茶や和風だしで

うまみをプラスすると

さらにおいしくなります

もっと手軽に作りたいときはレトルトパックを使うのもアリです。

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七草粥の薬膳的効能

七草粥の材料はどれも消化吸収を助け、むくみを取り除く効果のあるものばかり。胃腸が弱い人も安心して食べられます。

消化吸収を
助ける
余分な熱を
取り除く
むくみを
改善
咳や痰など
を緩和
すずしろ(大根)
すずな(かぶ)
せり
なずな
はこべら
ごぎょう
ほとけのざ
白米

大根(だいこん)

すずしろ(大根)は気を巡らせ胃腸の働きを助ける作用があります。胃もたれや消化不良、お腹のハリなどの改善に効果的です。また、体の余分な熱を取り除くため、せきやのどの痛み、痰の症状を緩和してくれます。

蕪(かぶ)

すずな(かぶ)は消化不良や便秘の解消に効果的です。からだをあたためる作用があるため寒い冬にぴったり。

  • 体質:陰虚気滞
  • 五性:温
  • 五味:苦 甘 辛
  • 帰経:脾 肺

芹(せり)

せりは清々しい香りで気を巡らせ、ストレスや肩こりを改善してくれます。また、身体の余分な熱を取り除き、水分代謝を促進します。

薺(なずな)

なずなは別名ぺんぺん草とも呼ばれています。骨粗しょう症予防に効果が期待できるビタミンKが豊富。胃腸のはたらきを助け水分代謝を促す効果があり、むくみの改善に役立ちます。

ただし、子宮を収縮させる作用があるため妊婦の方は避けましょう。

繁縷(はこべら)

別名はハコベ。熱を冷ましむくみを取り除く効果があります。また産後の回復や母乳の分泌、歯の痛みにも有効です。

  • 五性:涼
  • 五味:酸 微苦 甘

御形(ごぎょう)

別名は母子草(ははこぐさ)。乾燥させたものは鼠麹草(そきくそう)というせき、たん、のどの腫れに効く薬にもなります。

仏の座(ほとけのざ)

別名は小鬼田平子(こおにたびらこ)、三階草 (さんがいくさ)など。効能はタンポポに似ていて、胃の働きを助け、熱を取り除く作用があります。高血圧予防にも。

うるち米

われら日本人の主食、お米!

胃の働きを高め、消化吸収を促す作用があります。気を補う効果もあるため疲れやすい人にもおすすめです。

お粥にするときはお米は少量で水分たっぷりにすると弱った胃を休ませるのに効果的です。

  • 体質:気虚
  • 五性:平
  • 五味:甘
  • 帰経:脾 胃

ちなみに、胚芽やぬかを残した玄米は食物繊維が豊富で栄養価も高いので人気がありますが、消化吸収が悪いためよく噛んで食べることが大事です。胃腸が弱い人は特に要注意。

七草粥を薬膳アレンジ!おすすめトッピング

春の七草におすすめのトッピングを紹介します。お好みでお試しください!

小エビ

エビにも胃腸のはたらきを高める効果があります。また、腎にも作用するので体力や気力の回復にも効果的です。薬効とうまみがつまった殻ごと食べられる小エビや桜エビがおすすめ。

  • 体質:気虚陽虚
  • 五性:温
  • 五味:甘 鹹
  • 帰経:肝 胃 腎

白ごま・黒ごま

七草粥にごまをふりかけることで風味を引き立ててくれます。ごまは白と黒で効能が違います。お好みでどうぞ!ごまの栄養を効率的に摂るにはすりごまや練りごまを選ぶべし。

白ごま:からだを潤す作用があるので、便秘解消や乾燥しやすい秋冬におすすめ。

  • 体質:血虚陰虚
  • 五性:平
  • 五味:甘
  • 帰経:脾 肺 大腸

黒ごま:生命力をつかさどる腎に効くのでアンチエイジングにおすすめ。

  • 体質:血虚陰虚
  • 五性:平
  • 五味:甘
  • 帰経:肝 脾 肺 腎

クコの実

クコの実は枸杞子(クコシ)といって漢方薬にも使われる生薬のひとつです。抗酸化作用があり、腎を補って生命力をアップさせるアンチエイジング食材。滋養強壮、疲労回復などの効果もあります。

  • 五性:平
  • 五味:甘
  • 帰経:肝 肺 腎

松の実

松の実は海松子(カイショウシ)という名の生薬でもあります。からだを潤す作用があり、咳や便秘に効くほか肌や髪の美しさを保つ効果が期待できます。

まとめ:七草粥で正月気分もリセット!

今回紹介した七草粥の効能をまとめるとこんな感じです。

七草粥の薬膳的効能
  • 胃のはたらきを高め消化吸収をうながす
  • からだの余分な熱を取り除く
  • 水分代謝を促し、むくみを改善
  • せき、たん、のどの腫れを緩和

小エビやごま、松の実、クコの実など薬膳的アンチエイジング食材をプラスすることでさらにおいしく、からだにもうれしい七草粥になります。

1月7日で松の内も終わりです。七草粥で年末年始の胃腸の疲れと正月気分をリセットして、新しい1年を本格的にスタートさせましょう!

よい1年になりますように

※本記事の画像は写真ACいらすとやを利用しています。

この記事を書いた人
ゆえじ=ちゃんこ

金持ち華人の家に嫁いでニート主婦になった純日本人です。絵日記ブログ「中国でブルジョワ華人の妻してます」でライブドア公式ブロガーになりました。

中国茶が好きです!
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日本中国茶普及協会認定インストラクター。中級茶藝師。和漢薬膳食医3級。東洋食薬ライセンス1級。

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