2023年の雨水っていつ?
二十四節気・雨水について、この季節の行事や草花、食材など旬のものをまとめます。
※順次追記していきます。
雨水の時期と由来
雨水(うすい)は立春の後に続く初春の季節です。
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也
『暦便覧』-太玄斎
- 雨水の時期:新暦2月18日~3月5日頃
雨水とは、雪が雨へと変わり氷が解け始める時期のこと。2月はまだ大雪が降ることもありますが、それでも少しずつ気温は上昇していきます。
この時期に降る雨は花や木にとって養分をもたらす恵みの雨ともいえるため、「養花雨(ようかう)」と呼んでいたそうです。
雨水の行事・イベント
ひな祭り
3月3日はひな祭り。ルーツは上巳(じょうし/じょうみ)の節句という厄払いの行事でしたが、江戸時代に幕府が「五節句」を定めたころから、5月5日の「端午の節句」が男の子の成長を祝う節句であるのに対し、3月3日の「上巳の節句」が女の子の節句として定着しました。
「上巳」は3月上旬の巳の日という意味
雨水の七十二候
雨水をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
第四候 土脉潤起 (つちのしょううるおいおこる)
- 雨水の初候
- 新暦2月19日~2月23日頃
- 大地が潤い活気づく時期という意味
第五候 霞始靆 (かすみはじめてたなびく)
- 雨水の次候
- 新暦2月24日~2月28日頃
- 春霞がたなびき始める時期という意味
第六候 草木萌動 (そうもくめばえいずる)
- 小満の末候
- 新暦3月1日~3月5日頃
- 草木が萌え出す時期という意味
雨水の草花
椿(つばき)
- 花言葉:「理想的な愛」
- 開花時期:2月~4月
椿は冬の時期に開花する代表的な花のひとつ。常緑樹で、日本や中国、東南アジアなど広く分布しています。古くから園芸用としても親しまれており、品種も豊富。
猫柳(ねこやなぎ)
- 花言葉:「自由」「親切」
- 開花時期:2月~3月
寒さがまだ厳しい早春から全国各地で見ることができます。柔らかな綿毛がかわいらしい。
雛菊(ひなぎく)
- 花言葉:「純潔」「お人よし」
- 開花時期:3月~5月
- 別名:デイジー、延命菊(えんめいぎく)、長命菊(ちょうじゅぎく)
雛菊(ヒナギク)はヨーロッパ原産で、英語名のデイジーという呼び方でもよく知られています。日本へは明治時代に渡来し、そのかわいらしい姿から雛菊と呼ばれるようになりました。
木瓜(ぼけ)
- 花言葉:「先駆者」「指導者」
- 開花時期:2月~4月
木瓜(ぼけ)は中国原産で平安時代には既に日本に渡来しており古くから親しまれてきました。木瓜の果実は香りがあるため、果実酒やジャムなどに利用されています。
雨水に食べたい!旬の食べ物
明日葉(あしたば)
若葉を積んでも翌日にはまた新しい芽が出てくる、という成長の速さが「明日葉」という名前の由来。おひたしや和え物、てんぷらなどに利用されます。
独活(うど)
役立たずという意味の「うどの大木」という言い回しはこの独活(うど)のこと。うどは成長すると食べられず、高さ2メートルほどまで大きくなっても柔らかいため建築素材にも使えない・・・という意味です。
菜の花
菜の花は観賞用の他、食用としても身近な野菜です。たんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、和え物え物などによく利用されます。
蛤(はまぐり)
形が栗に似ていることから「浜の栗→はまぐり」と名付けられました。貝の組み合わせがひとつひとつ異なることから良い夫婦の象徴として婚礼料理に並ぶことも多いとか。
参考文献
こちらの本を参考にしました。
画像は写真ACを利用しています。