2022年の小満っていつ?
二十四節気・小満について、この季節の行事や草花、食材など旬のものをまとめます。
※順次追記していきます。
小満の時期と由来
小満(しょうまん)は立夏の後に続く初夏の季節です。
万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る
『暦便覧』-太玄斎
- 小満の時期:新暦5月21日~6月5日頃
小満の由来は「秋にまいた麦の穂がつきはじめ、“少し満足する”」というところからきています。それが転じて「万物が次第に成長して天地に満ち始める時期」といわれるようになりました。
小満の行事・イベント
衣替え
日本の企業や会社では一般的に6月1日が衣替え。冬服から夏服に代わり、一気に季節が変わったような気分になります。クリーニングから戻ってきた服にかぶせてあるビニールは外してからクローゼットに入れるのが吉。
小満の七十二候
小満をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
第二十二候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
- 小満の初候
- 新暦5月21日~5月25日頃
- 孵化した蚕が桑を食べる時期という意味
第二十三候 紅花栄(べにばなさかう)
- 小満の次候
- 新暦5月26日~5月30日頃
- 紅花が盛んに咲く時期という意味
第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる)
- 小満の末候
- 新暦5月31日~6月5日頃
- 麦が実る時期という意味
小満の草花
雛罌粟(ひなげし)
- 花言葉:「いたわり」「思いやり」
- 開花時期:4月中旬~7月中旬
- 別名 :「虞美人草(ぐびじんそう)」
現在はポピーという名前の方がなじみがあるかも。
紀元前三世紀、楚の項羽の妻・虞妃(ぐき)が項羽のために自害した時に赤いひなげしの花が咲いていた・・・という故事が由来。
勿忘草(わすれなぐさ)
原産地はヨーロッパですが、現在はヨーロッパから西アジアまで広い地域で咲く花。日本には明治時代に渡来したと言われています。
- 花言葉:「私を忘れないで」「誠の愛」
- 開花時期:4月~6月
その名の由来はドイツの悲哀物語。騎士が恋人のために川岸の花を摘もうとしたところ足を滑らせて命を落としてしまった。その時騎士が残した「私を忘れないで」という言葉を恋人は一生忘れることなく、その花を愛し続けたという伝説が元になっています。
鈴蘭(すずらん)
直径1センチに満たない小さなかわいらしい花を咲かせます。その花の形が鈴に似ていることが名前の由来です。漢字で書くと鈴蘭ですが、属性としてはラン科ではなくキジカクシ科。
- 花言葉:「純愛」「純粋」「再び幸せが訪れる」
- 開花時期:4月~6月
自生するのは涼やかな高原が多く、日本の場合だと関東以北、特に北海道に多く、郷土の花とされています。
松葉菊(まつばぎく)
菊という名前が付きますが、キク科ではなくハナミズナ科の多肉植物。原産地はなんと南アフリカで、明治時代に日本へ渡来してきたとか。
地面や石垣などに這うように咲き、 赤、紫、白、黄色・・・など様々な色の花があります。
- 花言葉:「愛国心」「忍耐」
- 開花時期:4月~6月
金魚草(きんぎょそう)
金魚のようにふわっと広がる花の形が名前の由来。南ヨーロッパや北アフリカなど地中海沿岸が原産で、日本へは江戸時代に渡来してきたという。花の色は白、黄色、紫色など多種多様で賑やかに咲き誇ります。
- 花言葉:「おせっかい」「おしゃべり」
- 開花時期:4月~7月
ちなみに、英語名は「Snapdragon(かみつきドラゴン)」といい、その由来は花の形がドラゴンの口に似ているから、だそうです。文化が違うと例えるものも違うんですね。
浜茄子(ハマナス)
海岸沿いに多く咲くことから浜茄子(ハマナス)と名付けられたとか。ナスとは関係なく、バラの一種。東アジア原産で日本にも北海道を中心に多く自生しています。
- 花言葉:「美しい悲しみ」
- 開花時期:5月~8月
中国語では「玫瑰(メイクイ)花」と呼ばれ、花の蕾をお茶にブレンドして香りづけに使われたり、気を巡らせる生薬としても活躍します。また、ハマナスの実はローズヒップとなりハーブティーなどに使われます。
アマリリス
美しい名前の由来は、古代ギリシャの詞に歌われている羊飼いの少女の名前で、高潔の象徴として愛されています。百合に似た大輪の花が特徴。
- 花言葉:「誇り」「自尊」
- 開花時期:4月~5月
実はヒガンバナ科の有毒植物で、花や葉、球根などを誤って口にしてしまうと嘔吐や下痢などの症状が出るそうです。人が誤飲することはめったにないと思いますが、庭などに植えている場合は飼い犬などが誤って食べてしまわないように注意が必要。
小満に食べたい!旬の食べ物
どじょう
旬は5月下旬~8月の江戸の郷土料理。栄養価が高いため初夏の活力源として親しまれてきました。夏バテ解消に!
そういえば私食べたことないかも・・・
たまねぎ
北海道は春、それ以外の地域では秋に種をまきます。その秋にまいた種が収穫時期を迎えるのが5〜6月。
たまねぎの辛み成分アリシンは血中コレステロールや中性脂肪の代謝を高めて、動脈硬化や血栓など生活習慣病の予防に効果的!
空豆
空豆の旬は4~6月の初夏を代表する野菜。夏豆(なつまめ)とも。また、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という漢字をあてることもある。
蚕の季節だから関連があるのか!
植物性たんぱく質が豊富で、カリウムやミネラル、ビタミンB群など栄養価が高いので疲労回復にも◎。
参考文献
こちらの本を参考にしました。
画像は写真ACを利用しています。