2023年の啓蟄っていつ?
二十四節気・啓蟄について、この季節の行事や草花、食材など旬のものをまとめます。
※順次追記していきます。
啓蟄の時期と由来
啓蟄(けいちつ)は雨水の後に続く仲春の季節です。
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也
『暦便覧』-太玄斎
- 啓蟄の時期:新暦3月6日~3月20日頃
啓蟄(けいちつ)の「啓」は「開く」、「蟄」は「冬眠している虫」を意味していて、冬ごもりをしていた虫たちが目覚め動き出す時期です。
虫だけでなく動物たちも、草木も顔をのぞかせます。日に日に寒さが和らぎ少しずつ春の訪れを感じ始めることができるでしょう。
啓蟄の行事・イベント
ホワイトデー
3月14日はホワイトデー。一般的にはバレンタインデーのお返しに男性から女性へお菓子やアクセサリーなどをプレゼントする日です。日本発祥で歴史も浅く、第一回目のホワイトデーは1980年だとか。
彼岸
彼岸(ひがん)とは雑節のひとつで、春と秋の年に二回あります。春分の日と秋分の日を中日とした前後3日、合計7日間のこと。
仏教の考え方で、この世を「此岸(しがん)」、あの世を「彼岸(ひがん)」といい、春分と秋分の時期はこの此岸と彼岸が最も近くなると考えられています。そのことから彼岸の時期に先祖供養の墓参りをする習慣が定着しました。
啓蟄の七十二候
啓蟄をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
第七候 蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)
- 啓蟄の初候
- 新暦3月6日~3月10日頃
- 眠っていた虫たちが動き出す時期という意味
第八候 桃始笑 (ももはじめてわらう)
- 啓蟄の次候
- 新暦3月11日~3月15日頃
- 桃の花が咲き始める時期という意味
第九候 菜虫化蝶 (なむしちょうとなる)
- 啓蟄の末候
- 新暦3月16日~3月20日頃
- 青虫が蝶となる時期という意味
啓蟄の草花
杏子(あんず)
- 花言葉:「はにかみ」「疑い」
- 開花時期:3月~4月
- 別名:アプリコット
杏子(あんず)は梅に似た花を咲かせるバラ科の植物。果実は酸味が強いためジャムや洋菓子の原料として使われることが多いです。
芝桜(しばざくら)
- 花言葉:「合意」「一致」
- 開花時期:3月~5月
芝桜(しばざくら)は花の形が桜に似ていて、芝生のように地面を覆い咲き誇ることが名前の由来。公園や河川敷などで見かけることの多い花です。
菫(すみれ)
- 花言葉:「誠実」「小さな愛」
- 開花時期:3月~4月
菫(すみれ)の名前の由来は、花の形が大工道具の「墨入れ」に似ていることから。スミレ科の植物は日本に約60種ほど分布しています。
桃(もも)
- 花言葉:「私はあなたのとりこ」「天下無敵」
- 開花時期:3月~4月
桃(もも)はバラ科の植物で枝に添って花を咲かせるのが特徴。弥生時代にはすでに日本に伝わってきたと言われていて、霊力を持つ木と信じられてきました。
啓蟄に食べたい!旬の食べ物
あさり
あさりは、石器時代の貝塚にも残っているほど古くから日本人の生活に親しまれてきた食材です。生産量も貝の中では第一位。料理に使う際は砂出しが必須です。
鰆(さわら)
鰆(さわら)は漢字にも「春」が使われているように、古くから「春告げ魚」と呼ばれていました。出世魚で体長70cmを超えるものがさわらです。
ぜんまい
薇(ぜんまい)は春の山菜の代表格。韓国料理のナムルにも利用されています。
たらの芽
たらの芽は代表的な春の山菜のひとつ。風味を存分に味わえる天ぷらがオススメ。ただし、トゲがあるので調理する際には注意が必要です。
参考文献
こちらの本を参考にしました。
画像は写真ACを利用しています。