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【足の太陰脾経】経穴の効能と場所一覧

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足の太陰脾経の経穴一覧です。ひとまず8つの証に効果のある経穴について、効能と場所をまとめてみました。

※内容は順次追記していきます。

足の太陰脾経とは

太陰の足陰経で、脾とのつながりが深い。21の経穴を持ち、胃腸の症状に用いられるほか、月経不順、足の痛み、舌やのどの不調なども緩和する。

足の太陰脾経、英語名はSpleen Meridianといい、略してSPと表記する。

SP1 隠白(いんぱく)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 別名:鬼塁(きるい)
  • 要穴:脾経の井木穴
  • 穴性:調血統血
穴性解説
  • 調血統血(ちょうけつとうけつ):血液循環を良くすること

SP2 大都(だいと)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 要穴:脾経の栄火穴
  • 穴性:瀉熱和中
穴性解説
  • 和中(わちゅう):胃気の不和を改善すること。和胃ともいう

SP3 太白(たいはく)

太白は足の太陰脾経に属する3番目の経穴。太白(たいはく)の「太」は大きい指つまり足の親指を指し、「白」は赤白肉際(※)にある経穴という意味。

古代中国で太白は「宵の明星(金星)」を表し、五行論では肺と関連があるとされる。

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 要穴: 脾の原穴、脾経の兪土穴
  • 赤白肉際:足の甲(陽に当たる部分)と足の裏(陽が当たらない部分)の境目を指す。手に置き換えると分かりやすい。手の甲は日焼けして赤くなり、手のひらは白いままである。

太白の効能

太白には脾の働きを整える作用がある。また、風邪による熱、嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸疾患を緩和する。

  • 穴性:健脾和中
穴性解説
  • 和中(わちゅう):和胃と同じ意味。胃気の不和を改善すること

太白の場所

足の内側、親指の関節の根本。足の甲と裏の境目になる部分。

太白 ツボ 経絡 経穴
太白 ツボ 経絡 経穴

SP4 公孫(こうそん)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 要穴:脾経の絡穴、八脈交会穴
  • 穴性:利脾和胃、調衝脈
穴性解説
  • 調衝脈(ちょうしょうみゃく):衝脈(奇経八脈の一つ)の流れを整えること

SP5 商丘(しょうきゅう)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 要穴:脾経の経金穴
  • 穴性:健脾利湿

SP6 三陰交(さんいんこう)

三陰交は足の太陰脾経に属する6番目の経穴。三陰交(さんいんこう)は、足の三陰経(脾経、腎経、肝経)が交わる部分であることからその名がついた。

体に栄養を取り込むための消化器系である脾、生命力の源であり水分代謝を担う腎、筋肉や血液をつかさどる肝。この重要な三つの経絡に刺激を与えることができる。

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 別名:承命、太陰

三陰交の効能

冷え性やむくみ、月経不順、更年期障害などの女性特有の症状を調節する。女性疾患の特効穴で「女三里」とも呼ばれる。血行をよくしリラックスできる効果があるので安眠にもよい。

  • 穴性:補脾胃、助運化、通経活絡、調和気血

三陰交の場所

足の内くるぶしの最高点から上に3寸(指4本分)、骨と筋肉の境目。骨のきわ。

三陰交 ツボ 経絡 経穴

すねの上から手を乗せ、親指で骨のきわを押さえ、骨の下をぐっと押し込む。左右同様に3~5回押す。冷えに敏感な人は夏場でも三陰交が隠れる長さの靴下や服を着用するのがおすすめ。

SP7 漏谷(ろうこく)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 別名:太陰絡(たいいんらく)
  • 穴性:健脾利湿

SP8 地機(ちき)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 別名:脾舎(ひしゃ)
  • 要穴:脾経の郄穴
  • 穴性:利脾理血

SP9 陰陵泉(いんりょうせん)

陰陵泉は足の太陰脾胃経に属する9番目の経穴。陰陵泉(いんりょうせん)の「陰」は「陰側(脚では内側)」を指す。「陵」は隆起の意味。「泉」は血液やリンパ、神経が集まる場所のことを指す。

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 要穴:脾経の合水穴

陰陵泉の効能

陰陵泉は水分代謝を促し、体の余分な水分を取り除く湿気取りのツボ。他にも、足、ひざ、腰のトラブルや胃腸、泌尿器、婦人科疾患にも効く。

  • 穴性:健脾化湿、通利三焦

陰陵泉の場所

脚の内側、すねの太い骨の内側沿いを下から指でたどり、ひざ下の太い骨にぶつかったキワ。ぶつかるとツーンという感覚がある。左右同様。

陰陵泉 ツボ 経絡 経穴

指の腹をツボに当て、骨の裏側に反って押し込むように3~5回押す。

SP10 血海(けっかい)

血海は足の太陰脾経に属する10番目の経穴。血海(けっかい)とは、漢字のごとく「血」が「海」のように多く集まる場所という意味。川の水が海へ戻るように、血を脾に帰す効果がある経穴であり、婦人病のための要穴といわれている。

  • 経絡:足の太陰脾経

血海の効能

血行不良を解消するため、更年期障害、生理痛、冷えやコリをやわらげる効果がある。婦人科疾患に有効。むくみやひざの痛みにもよい。女性ホルモンの分泌を促すともいわれている。

  • 穴性:理血調経、散風去湿

血海の場所

膝蓋骨の内側から上に2寸(指3本分)あがった位置。

血海 ツボ 経絡 経穴
血海 ツボ 経絡 経穴

膝の上を上からつかむように手を乗せ、親指の腹で骨のキワを3~5回ほど押す。

SP11 箕門(きもん)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:利水通淋
穴性解説
  • 通淋(つうりん):小便が出にくい症状を改善すること

SP12 衝門(しょうもん)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 別名:慈宮(じきゅう)
  • 穴性:調理下焦
穴性解説
  • 下焦(げしょう):下腹部の肝、腎、膀胱、小腸、大腸を指す

SP13 府舎(ふしゃ)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:調下焦、散結聚
穴性解説
  • 散結聚(さんけつしゅう):邪気が集まり固くなった状態を改善すること

SP14 腹結(ふっけつ)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 別名:腹屈(ふっくつ)
  • 穴性:理気血、調腸胃
穴性解説
  • 理気血(りきけつ):気と血の流れを良くすること

SP15 大横(だいおう)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:温中理腸

SP16 腹哀(ふくあい)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:調理腸胃

SP17 食竇(しょくとく)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:調脾胃、利胸膈

SP18 天渓(てんけい)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:寛胸、通乳
穴性解説
  • 寛胸(かんきょう):胸を広げ、胸のつかえを改善すること

SP19 胸郷(きょうきょう)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:寛胸利気
穴性解説
  • 寛胸(かんきょう):胸を広げ、胸のつかえを改善すること
  • 利気(りき):気の流れを良くすること

SP20 周栄(しゅうえい)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 穴性:寛胸利気
穴性解説
  • 寛胸(かんきょう):胸を広げ、胸のつかえを改善すること
  • 利気(りき):気の流れを良くすること

SP21 大包(たいほう)

  • 経絡:足の太陰脾経
  • 要穴:脾の大絡の絡穴
  • 穴性:寛胸利脇、統諸絡
穴性解説
  • 統諸絡(とうしょらく):複数の絡脈を統括すること
この記事を書いた人
ゆえじ=ちゃんこ

金持ち華人の家に嫁いでニート主婦になった純日本人です。絵日記ブログ「中国でブルジョワ華人の妻してます」でライブドア公式ブロガーになりました。

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日本中国茶普及協会認定インストラクター。中級茶藝師。和漢薬膳食医3級。東洋食薬ライセンス1級。

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