站椿功(たんとうこう)で意識するポイントのまとめです。
站椿功(たんとうこう)とは
站椿功とは、太極拳など中国武術の訓練のひとつ。一つのポーズをとったまま一定時間立つというもの。
太極拳で身につけるべき要素の60%が站椿功であると言われている。太極拳の動きを真似するだけでは体得はできない。まずは基本の正しい姿勢を身につけることが重要。
站椿功だけで3年の修行が必要だと言われるほど。
站椿功の姿勢の作り方
背筋を伸ばして立つ。両足を肩幅に広げ、膝をやや曲げる。体の正面で大きなボールを抱えるイメージで、胸のあたりの高さで両腕をやわらかく曲げる。
站椿功で意識するポイント
站椿功(たんとうこう)で意識するポイントを3つの段階に分けて紹介します。
- 基本の立ち姿勢(両腕は下げたまま)
- 基本の立ち姿勢での深呼吸
- 站椿功の姿勢(両腕を上げる)
基本の立ち姿勢
まずは、両腕は下げたまま基本の立ち姿勢をしっかり行います
- 頭は上からつるされてる感じでピンと伸ばす(百会を意識)
- 首から下の全身は関節を緩めて力を抜く
- 首、肩、ひじ、腕、胸から丹田へと下に向かって気を沈める
- 胸の中心はすっと下に降ろす。お尻を巻き込む(骨盤はやや後傾)。丹田が前に出ないようにぐっと引っ込める。高めのイスに腰かけるイメージ
- 背筋がS字ではなく、まっすぐ伸びるように
- 腰(命門)が外へ膨らむことで背筋がまっすぐ伸びるイメージ
- 股関節は開く
- 丹田から下は股関節にそって足の下へ広がっていくイメージ
- 股関節、膝は楽に。体重が全て足の裏に落ちるように。足の裏全体で体重を感じる。太ももや膝で体重を支えないように、できるかぎり力を抜く。
- ゆっくり呼吸をする。息を吐くたびに気が落ちて体重が足の裏にのっかるイメージ
- 足の裏から根が生えて下に伸びていくような感覚
しばらく続けてると足の裏がずっしり重くなってくる感じがする。両足でしっかり立ってるような。体重をしっかり足の裏まで落とすことができれば、太ももはそんなに辛くない(らしい)。
基本の立ち姿勢で深呼吸をする
- 両手を身体の前、丹田の高さで組んで、息を吸いながら足の裏からじわじわエネルギーが上がってくる感じ
- 肩から下の胸や股関節の形は変えず、胴体の姿勢を維持したままじわじわ膝を伸ばす
- 丹田を引き上げるイメージで腕をあげる。肩はあげない。ひじも伸ばし切らない
- 息を吸いきったら手を放して、円を描くようにゆっくり下に下げながら息を吐く。体重を足の裏に落とすように。
- 膝を緩めて元のポジションに戻る
站椿功の姿勢
最後に、両腕も使い站椿功の姿勢が完成します。
- 両腕を胸の前で丸く広げる。構えるときは肩で腕を動かさないように。
- 内側に大きなボールを持ってるイメージ
- 肩を下げて脇を少し広げる。ひじは横に張らず下に下げる
- 指は少し広げる。親指と人差し指の間は大きめに広げる
- 息を吐く際に首から下、足の裏まで体重を落とすのと同時に、肩からひじ、指の先まで意識する
- 息を吐くたびに体の内側から外に向かってボールが膨らむイメージで。抱えた腕は外へ広がるように、首の裏と腰(命門)は後ろに膨らむように、頭のてっぺん(百会)は上に伸びるように、体重は足の裏へ落ちるように。体の中心部から360度外側へ膨らむイメージ。
しばらくやってると、瞑想してるような感覚で気持ちいい。気分がすっきりするような気がする!
\ 太極拳はいいことたくさん! /