茶器などの陶磁器を仕舞う際に使う木箱(桐箱)。その木箱に付属している紐の結び方を写真付きでまとめています。
木箱の紐をきれいに結べない・・・
日本で作家ものなどのきちんとした陶磁器を購入するとほぼ必ず桐箱などの木箱に入れてくれています。
しかし一度開けてしまったら最後、恥ずかしながら結び方が分からなかったのでテキトーに変なちょうちょ結びでとりあえず固定してあるような状態になっていました。。
この紐の結び方が分からない・・・!!
せっかく風格のある器を購入しても雑な仕舞い方しかできないのが申し訳なく(そしてそんな自分が情けなく)思っていました。
そんな時、先日訪れた京清水焼の朝日堂さんにて木箱の紐の結び方を教えていただいたので自分への備忘録として記録しておきます。
四方(よほう)左掛け結び
まず名前から。木箱の左上の紐が輪になっているタイプを四方(よほう)左掛けと呼ぶそうです。私の手元にある器の木箱は今のところ全てこの四方左掛けタイプ。
ちなみに、四方左掛けは裏千家で、四方右掛けは表千家なんだそうです。
そして、ずっと木箱木箱言ってますが、おそらくこれは桐箱。桐には天然の防虫成分があり、外部の湿度に応じて膨張したり収縮したりして箱内部の湿度を調節することができる木材であるため、日本では古来より保存用の素材として重宝されてきたそうです。
また、桐箱の中でも、板状の蓋に四本の桟がついたものを四方桟と呼ぶそうです。
紐の結び方
朝日堂さんで教えていただいた 四方左掛けタイプの紐の結び方手順です。
(0)初期状態はこんな感じ
(1)下の紐を上に重ねてから
持ち上げた紐を左上の輪に通して、右側に出す
(2)右の紐を上に重ねてから
持ち上げた紐を左上の輪に通して、下の方へ出す
(3)下側に通した(2)の紐を折り曲げて、右上方向にのせる
(4)右側に通した(1)の紐を折り曲げながら(3)の上にのせて
折り曲げた部分を(3)の下に通して左上に向かって引っ張る
(5)しっかり結び、形を整えたら完成!
やってみるとそんなに難しくないです。何度か繰り返し結ぶ練習をすれば簡単に覚えられます。
木箱に器をしまうときの注意点
おまけです。木箱に茶器を仕舞う際に注意するといいこと2点。
日常使いしている器は出しっぱなしにしていますが、そうでない場合は使用後にきちんと洗った後、所定の木箱にしまっています。
お気に入りの茶器を一つ一つ丁寧に包んで木箱にしまっていると、その器への愛着が湧いてくるので結構好きです。
紐をきれいに結べるようになってから愛が深まりました!
親切に教えてくださった朝日堂さんに感謝です!!また買いに行きます!