日本の場合、もちろん水道水も飲用水として使うことができます。が、お茶を淹れる際に気になるのがカルキ臭。
水道水をそのままお茶を淹れると苦味や渋味が出やすくなるため、お茶に使う場合は、事前にカルキ抜きをするのがオススメです。
このページでは、カルキ臭を消す具体的な方法を3つご紹介します。
カルキ臭とは?
カルキとは次亜塩素酸カルシウムのことで、消石灰に塩素を吸収させたもの。プールの消毒にも一般的に使われています。
水道水も同様に、病原菌などの微生物や雑菌を殺菌する目的で必ず使われています。水道法では水道水の中に残留塩素を0.1mg/l以上含むよう規定されています。
カルキ臭といえば、この塩素のツーンとした臭いのこと。もちろん日本の水道水の残留塩素は人体に影響のない範囲で管理されているので、事前の処理をせずそのまま飲んでも基本的には問題ありません。
水道水のカルキ臭を消す3つの方法
カルキ臭の発生源は塩素。塩素は殺菌の目的で水道水には必ず含まれています。水道水のカルキ臭を抜くためには、一般的に以下の3つの方法があります。
方法1:一日程度汲み置きしておく
放置することで塩素は蒸発するため、水道水に含まれるカルキ臭も抜けていきます。殺菌効果のある塩素が抜けるということは同時に、雑菌が繁殖する可能性もあるため冷蔵庫等に入れておくなどして低温を保つのが安心です。
カルキ臭を早く抜きたい場合には直射日光に当てると6時間程度でなくなると言われていますが、その際は雑菌の繁殖には注意が必要です。
方法2:浄水器に通して濾過する
水道水に含まれる塩素は活性炭などで濾過することでも除去できます。
うちではブリタの浄水器を使ってます。以前私が働いてたカフェで飲用水用に採用していて、手入れも楽だし使い勝手がいいので自宅用にも購入しました。良き。
ついでに、中国と香港の家ではパナソニック整水器を使ってます。
整水器は、電気分解することで有害物質を除去して中性の浄水にしたり、酸性やアルカリ性などに変化させることもできる優れもの(※もともとの水の硬度は変わりません)。飲用水以外にも、洗顔するときは弱酸性にしたりと用途に応じて使い分けができるので便利です。
方法3:5~10分ほど沸騰させる
やかんのふたを外した状態で5~10分ほど沸騰させるのが最も簡単で効率的です。
蓋を外し水蒸気が外へ出やすい状態で沸騰させることによって、水道水に含まれる塩素を手早く蒸発させることができます。ちなみに、やかんは鉄瓶を使うのが効果的。
水道水を沸騰させることで煮沸消毒もできるので一石二鳥!
カルキ抜きした水道水の注意点
カルキ抜きをした水道水は、殺菌作用のある塩素が無くなった状態になっています。
そのため、長期間保管しておくと雑菌などが繁殖するリスクがあるため、可能な限りその日のうちに飲み切ってしまうのが安心です。何日も置いておくのはNG!