Q: “茶外茶”ってどんなお茶?
A:茶の木以外の植物の葉等で作られた飲み物のこと
お茶と呼ばれている飲み物は、中国茶も、日本茶も、紅茶も全て、ツバキ科の「カメリア・シネンシス(和名:チャノキ)」という植物の葉で作られています。
“茶外茶”とは、その茶の木以外の植物の葉や茎、はたまた植物以外の菌糸類や虫の糞(!?)などを使って作られた飲み物のことを言います。
お茶ではない飲み物も”茶”と呼ぶのはなんとなくややこしい気もしますが、ポジティブに考えると、それくらいお茶という飲み物が人々に親しまれているということなのかなと思います。「〇〇茶」というと安心して飲めるイメージがあるのかもしれません。
ここでは代表的な茶外茶を紹介していきます。
代表的な茶外茶
中国
- 菊花茶: 菊の花
- 玫瑰花茶: バラ科のマイカイ
- 桂花茶: 金木犀
- 杜仲茶: トチュウ科の木の葉
- 苦丁茶: モチノキ科の木の葉
- 甜茶: バラ科のテンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)など数種類
- 虫糞茶: コナシ、茶などの葉を食べる蛾の幼虫の糞を乾燥させたもの
日本
- 麦茶: 大麦の種子
- そば茶: 穀物のそばの実
- 昆布茶: 昆布を乾燥させたもの
- 豆茶: 黒豆や小豆
韓国
- オクスス茶: トウモロコシ
- インサム茶: 高麗人参
- ユジャ茶: 柚子と砂糖、蜂蜜を煮込んだもの
その他
- マテ茶: 南米原産のイェルバ・マテの葉や小枝
- ルイボスティー: 南アフリカ原産のマメ科の木の葉
- ハーブティー: カモミール、ローズヒップ、ペパーミントなど