Q:龍井茶の産地はどういう風に区別されている?
A:西湖風景区内一帯が一級産地、その周辺が二級産地
西湖龍井の一級産地は風景区内にある龍井村周辺、海抜30m以上の丘陵に分布しています。その外側周辺が二級産地とされています。ちなみに 上記以外の産地は「浙江龍井」であり、「西湖龍井」とは呼べません。
【西湖龍井】
- 一級産地:獅峰、龍井、梅家塢、虎砲、雲栖
- 二級産地:留下鎮、龍塢郷、轉塘鎮
Q:龍井茶にはどんな品種が使われている?
A:最も普及しているのは龍井43号。他にも様々な群体種が使われている。
龍井茶の品種として最も普及しているのは1970年代に開発された龍井43号です。
代表的な品種の特徴
- 龍井43号:芽が出るのが早く、葉の形がきれい
- 龍井108号:芽が出るのが龍井43号よりも2~3日早いが、葉が薄く渋みが出やすい。薄緑色で蘭の花のような香りがある
- 鳩坑種・迎霜:いずれも群体種。龍井43号よりも芽が出るのが15日ほど早い
龍井茶の”ニセ”品種
いずれも浙江省温州エリアの品種。龍井茶の品種ではないが、これらの品種で作られた茶葉も”龍井茶”の名で売られていたりします。
中国の国家標準に基づく西湖龍井の定義は以下の通り。
- 中華人民共和国国家標準(GBT 18650-2008)が示す範囲内で収穫された
- 龍井群体種、龍井43号、龍井長葉、迎霜、鳩坑種など認証済みの龍井茶加工に適した優良茶樹品種の新鮮な茶葉を使い
- 伝統技術によって指定された保護範囲内で加工製造された
- “色緑、香郁、味醇、形美”の特徴を備えた扁平形の緑茶
この記事を書いた人
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福建、香港、日本を拠点においしいお茶のいれかた研究中。
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