2022年の穀雨っていつ?
二十四節気・穀雨について、この季節の行事や草花、食材など旬のものをまとめます。
※順次追記していきます。
穀雨の時期と由来
穀雨(こくう)は清明の後に続く晩春の季節です。
春雨降りて百穀を生化すれば也
『暦便覧』-太玄斎
- 穀雨の時期:新暦4月20日~5月4日頃
穀雨(こくう)とは、春の雨が穀物を潤す、という意味。発芽したばかりの稲を育て、夏野菜の種まきにも最適な時期。
穀雨の行事・イベント
ゴールデンウイーク
ゴールデンウイークといえば、複数の祝日が重なる大型連休。その内訳は、
- 4月29日【昭和の日】
- 5月3日【憲法記念日】
- 5月4日【みどりの日】
- 5月5日【こどもの日】
ゴールデンウイークの期間は毎年変動します。新しいカレンダーでまずゴールデンウイークの祝日を確認する人も多いのでは。
2022年のゴールデンウィークは
4月29日(金)から
5月5日(木)までの1週間
- 4月29日(金)昭和の日
- 4月30日(土)
- 5月1日(日)
- 5月2日(月)平日
- 5月3日(火)憲法記念日
- 5月4日(水)みどりの日
- 5月5日(木)こどもの日
5月2日(月)が平日なので、4月29日~5月1日と、5月3日~5月5日の3連休が2回ある形です。
八十八夜
八十八夜(はちじゅうはちや)とは、立春から数えて88日目のこと。唱歌の『茶摘み』にて「夏も近づく八十八夜~♪」と歌われていることから、八十八夜といえば一般的には新茶の季節を連想することが多いです。
八十八夜の緑茶は末広がりの「八」がつくため、昔から縁起物として重宝されてきました。
2022年は5月2日(月)
穀雨の七十二候
穀雨をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
第十六候 葭始生(あしはじめてしょうず)
- 穀雨の初候
- 新暦4月20日~4月24日頃
- 葦(あし)が芽を吹き始める時期という意味
第十七候 霜止出苗(しもやみてなえいずる)
- 穀雨の次候
- 新暦4月25日~4月29日頃
- 霜がなくなり苗が出始める時期という意味
第十八候 牡丹華(ぼたんはなさく)
- 穀雨の末候
- 新暦4月30日~5月4日頃
- 牡丹の花が咲く時期という意味
穀雨の草花
花水木(ハナミズキ)
- 花言葉:「返礼」「華やかな恋」
- 開花時期:4月~5月
街路樹でよく見かける花水木(ハナミズキ)、原産は北アメリカ。日本が寄贈した桜の返礼としてアメリカから贈られたものです。
春紫苑(ハルジオン)
- 花言葉:「さりげない愛」
- 開花時期:4月~5月
春紫苑(ハルジオン)の名前の由来は、春に咲く紫苑(野菊の一種)という意味から。大正時代に北米から日本へ渡来しました。
藤(ふじ)
- 花言葉:「恋に酔う」「歓迎」
- 開花時期:4月~5月
長く垂れさがる鮮やかな紫色の花が美しい藤(ふじ)は、万葉集にも歌われるほど古くから親しまれてきました。現在のように藤棚で鑑賞するようになったのは江戸時代からと言われています。
牡丹(ぼたん)
- 花言葉:「富貴」「壮麗」「誠実」
- 開花時期:4月~6月
中国では「百花の王」として古くから愛されてきている牡丹。日本には奈良時代には渡来し、平安時代には栽培が始まっていたとされています。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言って女性の美しさの例えにも用いられています。
穀雨に食べたい!旬の食べ物
アスパラガス
アスパラガスの原産地は地中海東部。新陳代謝を高め疲労回復効果があるアスパラギン酸は穂先に多く含まれています。
さやえんどう
えんどうまめを早めに収穫したものがさやえんどう。薄い黄緑色ですが緑黄色野菜でビタミンCやカロテンが豊富です。
緑茶
八十八夜をはさむ穀雨は茶摘みの季節。一年の最初に摘まれた一番茶は、うまみの元であるテアニンを豊富に含み、味も香りも別格です。新茶は新鮮なうちにおいしくいただきたいものです。
参考文献
こちらの本を参考にしました。
画像は写真ACを利用しています。