2023年の立春っていつ?
二十四節気・立春について、この季節の行事や草花、食材など旬のものをまとめます。
※順次追記していきます。
立春の時期と由来
立春(りっしゅん)は大寒の後に続く初春の季節です。
春の気立つを以て也
『暦便覧』-太玄斎
- 立春の時期:新暦2月3日~2月17日頃
立春は春のはじまり、暦の上では2月4日の立春からが春の季節となります。旧暦では1年のはじまりであり、この日が正月でした。
中国や台湾など中華文化圏では現在でも旧暦の立春を「春節」と呼び新しい1年のはじまりとして新暦の新年よりも盛大に祝います。
立春の行事・イベント
春節
春節とは、中華圏における旧暦の正月のこと。特に中国では一年で最も重要な祭日で、多くの人が故郷へ帰省し家族と共に年越しを過ごします。
2023年の春節は1月22日から!
大みそかの夜は家族と一緒に「春晩(チュンワン)」という日本の紅白歌合戦のような歌謡番組を見て、年明けには盛大に爆竹を鳴らしてお祝いするのが一般的な習慣となっています。
日本でも中華街では春節のお祭りを開催しているので、そのにぎやかな雰囲気を味わうことができます。
事始め・事納め
2月8日と12月8日は事八日と呼ばれ、どちらも事始めと事納めの日です。その解釈には二通りあり、正月の歳神様を祀る場合には、2月8日は「事納め」となります。一方、農作の神様を祀る場合には2月8日は「事始め」となります。
初午(はつうま)
初午とは2月の第一午の日に稲荷神社で行われるお祭りのこと。
2023年の初午は2月5日
「稲荷」の語源は「稲生り」と言われており、稲荷神は豊作や商売繫盛の象徴として祀られてきました。稲荷神が降臨する初午の日に全国の稲荷神社で初午祭が行われます。
稲荷神の使いであるキツネの好物、いなり寿司を食べるのが習わしです。
バレンタインデー
言わずと知れた冬の一大イベント。日本では一般的に女性が意中の男性へチョコレートを贈る日として定着しています。一方、海外では男性が女性に花束を贈ることが多いようです。
立春の七十二候
立春をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
第一候 東風解凍(はるかぜこおりをとく)
- 立春の初候
- 新暦2月4日~2月8日頃
- 春を呼ぶ風が氷をとかす時期という意味
第二候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)
- 立春の次候
- 新暦2月9日~2月13日頃
- 鶯(うぐいす)が鳴き始める時期という意味
第三候 魚上氷(うおこおりをいずる)
- 立春の末候
- 新暦2月14日~2月18日頃
- 氷の間から魚が飛び跳ねる時期という意味
立春の草花
梅(うめ)
- 花言葉:「不屈の精神」「高潔」
- 開花時期:2月~3月
梅の原産地は中国。日本には早くから渡来してきており、万葉集には梅にちなんだ歌が119首もあるとか。
沈丁花(じんちょうげ)
- 花言葉:「栄光」「不滅」
- 開花時期:2月~4月
中国やヒマラヤ地域にかけて分布しており、日本に伝わってきたのは室町時代。その香りが沈香という木に、花は丁花という花に似ていることから沈丁花と名付けられました。
節分草(せつぶんそう)
- 花言葉:「人間嫌い」「光輝」
- 開花時期:2月~3月
節分の前後に花を咲かせることから名づけられました。かわいらしい姿が魅力的ですが、現在は数が減量してしまい絶滅危惧種に指定されています。
日本桜草(にほんさくらそう)
- 花言葉:「初恋」「かわいい」
- 開花時期:2月~4月
平地や高原に咲く日本古来の伝統的な花。江戸時代頃から園芸用として親しまれてきました。
ビオラ
- 花言葉:「誠実な愛」「信頼」「忠実」
- 開花時期:2月~5月
パンジーと似ているビオラですが、一般的には花の直径が3~5センチ以上のものがパンジー、3センチ以下のものをビオラと呼ぶそうです。品種が多く様々な色を楽しむことができます。
雪割草(ゆきわりそう)
- 花言葉:「信頼」「忍耐」「内緒」
- 開花時期:2月~4月
早春の、まだ雪が残る時期に咲くことから雪割草と名付けられました。正式名は三角草(ミスミソウ)といいます。
立春に食べたい!旬の食べ物
いちご
いちごといえば「あまおう」や「とちおとめ」などが有名ですが、他にも100種類以上もの品種が商業用として登録されています。ビタミンCが豊富で甘酸っぱい味が特徴、冬の果物です。
えのきだけ
えのきだけの旬は11月から3月ですが、現在では一年を通じて買うことができる身近な食材です。冬場には鍋の具材として活躍します。
韮(にら)
スタミナ食としてのイメージが強い韮(ニラ)、その独特な香りに含まれる硫化アリルには血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化や狭心症の予防に効果的です。
ブロッコリー
ブロッコリーの原産地は地中海沿岸部でローマ時代から食されてたという記録もあるとか。日本では戦後の高度経済成長期以降に普及し始めましたが、今ではすっかり定番の野菜です。
参考文献
こちらの本を参考にしました。
画像は写真ACを利用しています。