手の太陰肺経の経穴一覧です。ひとまず8つの証に効果のある経穴について、効能と場所をまとめてみました。
現在公開している項目は以下の通りです(2020/1/29時点)
※内容は順次追記していきます。
手の太陰肺経とは
太陰の手陰経で肺とのつながりが深い。11の経穴を持ち、ぜんそく、息切れなど肺に関わる症状の治療などに有効。
手の太陰肺経、英語名はLung Meridianといい、略してLUと表記する。
LU1 中府(ちゅうふ)
- 経絡:手の太陰肺経
- 別名:膺中兪(ようちゅうゆ)、肺募(はいぼ)
- 要穴:肺経の募穴
- 穴性:宣散肺気、養陰補脾
LU2 雲門(うんもん)
- 経絡:手の太陰肺経
- 穴性:宣調肺気
LU3 天府(てんぷ)
- 経絡:手の太陰肺経
- 穴性:宣通肺気、清熱散結
LU4 侠白(きょうはく)
- 経絡:手の太陰肺経
- 穴性:宣通肺気
LU5 尺沢(しゃくたく)
- 経絡:手の太陰肺経
- 別名:天沢(てんたく)、鬼受(きじゅ)
- 要穴:肺経の合水穴
- 穴性:清泄肺熱、粛降肺気
LU6 孔最(こうさい)
- 経絡:手の太陰肺経
- 要穴:肺経の郄穴
- 穴性:理気潤肺、清熱止血
LU7 列欠(れっけつ)
- 経絡:手の太陰肺経
- 別名:童玄(どうげん)
- 要穴:肺経の絡穴、四総穴、八脈交会穴
- 穴性:宣肺疏風、通経活絡、通調任脈
LU8 経渠(けいきょ)
- 経絡:手の太陰肺経
- 要穴:肺経の経金穴
- 穴性:宣肺理気、止咳平喘
LU9 太淵(たいえん)
太淵は手の太陰肺経に属する9番目の経穴。太淵の「太」は大きいことを意味する。「淵」は水深が深い部分を意味し、経穴で言うと深い部分(陥凹部)を指す。
- 経絡:手の太陰肺経
- 別名:鬼心(きしん)、太泉(たいせん)、大泉(たいせん)
- 要穴:肺の原穴、肺経の兪土穴、八会穴の脈穴
太淵の効能
太淵は呼吸器系のトラブルに効果的な経穴。せき、痰、のどの痛み、鼻水など風邪の症状を和らげる。腕の痛み(特にひじから手首までの前腕部)にも効く。
- 穴性:去風清肺、止咳化痰
太淵の場所
手首の内側親指の根本、手首のしわの少し下の橈骨と手根骨の間。触ると動脈を感じる部分。
LU10 魚際(ぎょさい)
- 経絡:手の太陰肺経
- 要穴:肺経の栄火穴
- 穴性:清肺熱、利咽喉
LU11 少商(しょうしょう)
- 経絡:手の太陰肺経
- 別名:鬼信(きしん)
- 要穴:肺経の井木穴
- 穴性:清熱、利咽、回陽救逆