2022年の大雪っていつ?
二十四節気・大雪について、この季節の行事や草花、食材など旬のものをまとめます。
※順次追記していきます。
大雪の時期と由来
大雪(たいせつ)は小雪の後に続く仲冬の季節です。
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也
『暦便覧』-太玄斎
- 大雪の時期:新暦12月7日~12月22日頃
大雪の時期になると山だけではなく里でも雪が降るようになり、季節は真冬に突入します。特に日本海側では文字通り大雪になることが多くなるため災害などに注意が必要です。
その年の作業を終える「事納め」、正月準備をはじめる「事始め」など年末行事が目白押しで慌ただしい時期でもあります。
大雪の行事・イベント
師走はイベント盛りだくさん!!
煤払い
煤払い(すすばらい)とは大掃除のこと。新しい年を清々しい気持ちで迎えるために家の中も外も大掃除する習慣です。また、年神様を新たに迎える準備として神棚を清めることも意味します。
針供養
針供養(はりくよう)とは事納めの習慣の一つで、関西や九州地方では12月8日に行われています。一年通じて行われてきた家庭での針仕事も終わりにし、裁縫道具の手入れなどを行っていました。
また、折れたり曲がったりして使えなくなった針へは感謝の気持ちを込めて、豆腐やこんにゃくに刺して供養します。
正月事始め
正月事始めとは、正月を迎える準備を始めること。旧暦の12月13日は「鬼の日」で婚礼以外はすべて吉日であることから、正月準備を始めるのに縁起がいい日ということになりました。
現在では12月13日にこだわる必要はありませんが、かといってあまりにも直前に準備するのは縁起を逃すことになると言われています。12月29日は「苦の日」、31日は一夜飾りといって避けれてきました。
正月準備は12月28日までには終わらせたい・・・!
歳の市、羽子板市
歳の市(としのいち)とは、注連飾り(=しめ飾り)など正月に必要なものを売る市のこと。「節季市(せっきいち)」とも呼ばれます。新しい道具と一緒に新年を迎えるという意味を込めて、料理や掃除に使う日用品も売られているそうです。
羽子板市(はごいたいち)は、正月に遊ぶ羽子板を売る市のこと。特に女の子が生まれた家には羽子板を飾るのが縁起がいいと言われています。東京・浅草の羽子板市「納めの観音ご縁日」が有名。
大雪の七十二候
大雪をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
- 大雪の初候
- 新暦12月7日~12月11日頃
- 重い冬雲が空を覆う時期という意味
第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)
- 大雪の次候
- 新暦12月12日~12月16日頃
- 熊が冬眠に入る時期という意味
第六十三候 鱖魚群(さけのうおむらがる)
- 大雪の末候
- 新暦12月17日~12月21日頃
- 鮭が群れを成して川を上る時期という意味
大雪の草花
蠟梅(ろうばい)
- 花言葉:「先導」「先見」
- 開花時期:12月~3月
蠟梅(ろうばい)は中国から渡来した落葉樹で唐梅とも呼ばれます。半透明で光沢のある花が横向きや下向きに咲くのが特徴で、ほのかな芳香も楽しめます。種子には毒があるので注意が必要。
ローズマリー
- 花言葉:「思い出」「誠実」
- 開花時期:11月~4月
ローズマリーは爽やかで甘い香りが特徴で、日本人にとっても身近なハーブのひとつ。スパイスとして料理のアクセントに使ったりハーブティーとして飲んだり様々な場面で活躍します。
ローズマリーの花は開花時期も長く、寒さや乾燥にも強いためガーデニングにも人気です。
大雪に食べたい!旬の食べ物
くるみ
胡桃(くるみ)はカロリーが高く、タンパク質、ビタミンが豊富なナッツです。中国では美容職として古くから重宝されてきました。アンチエイジング、脳の老化防止に効果的。
鮭(さけ)
鮭(さけ)は日本人にとっても最も身近な魚介類のひとつ。日本だけでなく世界中で食されていますが、消費量は日本がダントツ一位。
「サーモンピンク」と呼ばれるピンク色の身が特徴ですが、分類としては白身魚だとか。この赤い色素であるアスタキサンチンには抗酸化作用があり、生活習慣病予防に効果的です。
大根
大根は代表的な冬野菜の一つ。鍋の具材としてはもちろん、薬味や漬物にも使われます。根も葉もビタミンCやビタミンAなど栄養豊富。
参考文献
こちらの本を参考にしました。
画像は写真ACを利用しています。